ひいらぎのノート

自転車/列車と旅行すること・歌うことが好きです

Sublime Text3でLaTeXの環境構築 [Windows]

前回,Mac OSに関することを書きました。

今回,Windowsで環境を構築する機会があり,うまくできたことをまとめておきます。 これまでと同様,パッケージを用いる方法とは異なり,自分でBuild Systemを定義する方法です。

なお,エディタは「Sublime Text 3」です。

#1 必要なものを準備

インストーラの指示に従って,全てインストールします。

TeXLiveに関しては,TeX Live - TeX Wikiに従ってインストールすると良いです。

#2 SumatraPDFのパスを通す

続いて,先ほどインストールした「SumatraPDF」の本体の場所を探します。私の場合,「C: ¥Program Files¥SumatraPDF」の中にありました。探しにくい場合は補足#2'をご覧ください。

ここのパスをctrl + cなどでコピーしておきます。

次に,「コマンドプロンプトl」を起動(Windowsキー + Rcmdと入力)し,以下を実行します。

C: ¥Users¥ユーザ名> setx 先ほどコピーしたパスをペースト(<code>ctrl + v</code>)

私の場合,

C: ¥Users¥ユーザ名> setx C: ¥Program Files¥SumatraPDF

となるわけです。

成功: 指定した値は保存されました

と返ってきます。これで完了です。

確認するには,

start SumatraPDF

を実行します。SumatraPDFが立ち上がれば,適切に設定できています。

#3 Sublime Textに新しいBuild Systemを定義する

Sublime Textを起動します。上部のバーから,Tools > Build System > New Build System... をクリックします。 すると,

{
    "shell_cmd": "make"
}

と表示されます。これを全て削除し,以下で置き換えてください。ここでは,LuaLaTeXを用います。(u)platexとdvipdfmxを用いたい方は補足#3'-1をご覧ください。

{
    "shell": "true",
    "cmd":    [
            "lualatex", "$file_base_name.tex", "&;", "start" , "SumatraPDF", "$file_base_name.pdf"
        ]
}

(設定内容に関する詳細については,補足#3'-2をご覧ください。)

ctrl + sで保存します。この時の名前は任意ですが,これが新しいBuild Systemの名前になりますので,わかりやすくしておくと良いです。私は,「lualatex.sublime-build」としました。

#4 動作確認

今回,定義したのはLuaLaTeXです。これは,(u)platexなどとは違って,dviファイルを生成せずに直接pdfファイルを出力します。 LuaLaTeXに関する詳細はLuaTeX - TeX Wikiを参照してください。

プリアンブルに記述する内容が少し違う(補足#4'を参照)ことに注意します。以下をコピペすれば良いです。

\documentclass[a4paper,10pt,report]{ltjsarticle}
\usepackage[margin=2cm]{geometry}

\begin{document}
昨日、近所の吉野家行ったんです。吉野家。 
そしたらなんか人がめちゃくちゃいっぱいで座れないんです。 
で、よく見たらなんか垂れ幕下がってて、150円引き、とか書いてあるんです。 
もうね、アホかと。馬鹿かと。 
お前らな、150円引き如きで普段来てない吉野家に来てんじゃねーよ、ボケが。 
150円だよ、150円。 
なんか親子連れとかもいるし。一家4人で吉野家か。おめでてーな。 
よーしパパ特盛頼んじゃうぞー、とか言ってるの。もう見てらんない。 
お前らな、150円やるからその席空けろと。 
吉野家ってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。 
Uの字テーブルの向かいに座った奴といつ喧嘩が始まってもおかしくない、 
刺すか刺されるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。女子供は、すっこんでろ。 
で、やっと座れたかと思ったら、隣の奴が、大盛つゆだくで、とか言ってるんです。 
そこでまたぶち切れですよ。 
あのな、つゆだくなんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが。 
得意げな顔して何が、つゆだくで、だ。 
お前は本当につゆだくを食いたいのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。 
お前、つゆだくって言いたいだけちゃうんかと。 
吉野家通の俺から言わせてもらえば今、吉野家通の間での最新流行はやっぱり、 
ねぎだく、これだね。 
大盛りねぎだくギョク。これが通の頼み方。 
ねぎだくってのはねぎが多めに入ってる。そん代わり肉が少なめ。これ。 
で、それに大盛りギョク(玉子)。これ最強。 
しかしこれを頼むと次から店員にマークされるという危険も伴う、諸刃の剣。 
素人にはお薦め出来ない。 
まあお前らド素人は、牛鮭定食でも食ってなさいってこった。 
\end{document}

吉野家コピペより)

上部のバーから,Tools > Build System > と進むと,先ほど保存したBuild Systemがあるので,選択します。

f:id:ymho_99:20180609151351p:plain

その状態で,ctrl + bコンパイルします。最初は少し時間がかかります(私は20s程度かかりました)。 すると,自動的にSumatraPDFは起動し,出力に成功しているはずです。2回目以降は,数秒で終わります。

f:id:ymho_99:20180609151804p:plain

できました。

補足

#2' プログラム本体の見つけ方

探しにくい場合は,以下を参考にしてください。

  1. スタートメニューから,右クリックし「ファイルの場所を開く」。 f:id:ymho_99:20180609144608p:plain

  2. 次も同様に,右クリックし「ファイルの場所を開く」。

f:id:ymho_99:20180609144611p:plain

このフォルダにある,SumatraPDFが本体です。 f:id:ymho_99:20180609144614p:plain

#3'-1 LuaLaTeXについて

ここでは,LuaLaTeXを用いましたが,同様の記法に従えば,(u)platexとdvipdfmxを用いることも可能です。設定を以下に示しておきます。2つ定義して使い分けることも可能です。現状では,LuaLaTeXの方が時間がかかると言われておりますので,気になる方は(u)platexの方が良いかもしれません。

{
    "shell": "true",
    "cmd":    [
            "uplatex", "$file_base_name.tex", "&;", "dvipdfmx", "$file_base_name.dvi", "&;", "start" , "SumatraPDF", "$file_base_name.pdf"
        ]
}

#3'-2

ちなみに,$file_base_nameは編集しているファイル名の拡張子を外したものを表しています。今,sample.texを編集しているとすると,このBulid Systemは,

lualatex sample.tex

を行なった(lualatexでコンパイル)後に,

start SumatraPDF sample.pdf

を実行(生成されたpdfをSumatraPDFで開く)しています。

#4' LuaLaTeXの特異点

LuaLaTeXはプリアンブルの記述が少し異なるだけで,基本的に(u)pLaTeXと書き方は変わりません。 私が気になった点を雑にメモしておきます。全て,uplatex \Longleftrightarrow lualatexの対応です。

  • \documentclass[a4paper,10pt,report,uplatex]{jsarticle} \Longleftrightarrow \documentclass[a4paper,10pt,report]{ltjsarticle}

  • \usepackage[dvipdfmx]{graphicx} \Longleftrightarrow \usepackage{graphicx}

この辺りに気をつけておれば良いと思います。